治した瞬間からなんだか治した方の咬筋に力が入らない気がしたという。
患者さんの症状は原則として正しいのです。たとえどんな荒唐無稽そうな症状でも。
それをなぜそうなるか?を考えるのが歯科医や医師の役目だと思います。
それをどう解決していくかも歯科医や医師のやり甲斐のある仕事。
それは右手に力が入らず、また左の咬筋に力が入らない。
大脳や小脳などの脳神経を調べてもなんともない。左の咬筋や右手の運動野に対応する大脳や小脳も問題ないので、左の咬筋や右手の筋肉の問題だと考えた。
歯を治してからそうなったので、治した歯のどれが原因か調べたら、左の奥歯を治したのが原因だとわかった。
治すのに使用した材料が症状の出た筋肉に影響を与えていたので、それを取り外してもらうと治るよと話しておいた。